目次
はじめに
クラウドサービスでもはや知らないエンジニアはいないと言っても過言ではない大人気の資格、「AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイトの新試験版(SAA-C02)」に1回で合格しました。

開発者ではない管理職の私が、どのように勉強し、この資格の取得に至ったのかを書いていきたいと思います。AWSのコンソールを触らなくても試験は受かるか?どのように勉強すればよいのか?といった疑問にお答えいたします。
目次
1.受験動機
2.学習機関
3.学習方法
4.試験の感想
1.受験動機
資格取得を目指した切っ掛けとしては、
- 会社から取得推奨されている資格だったこと
- マネージメント側の人間として、AWSの会話を理解できるようになりたかった
というところが大きなポイントでした。
私は開発者ではなくマネージメント側の人間で、AWSに触ったこともなく、オンプレシステムのプロジェクトマネージメントばかりをやっていたこともあり、始めは「AWS?」「クラウドサービス?」という状況でした。
しかし、AWSを使ったシステムに携わることになったため、お客さんとシステムの会話をするにあたり、AWSの基礎を押さえておかないと話についていけず、相手から「話の内容を理解できているのか?」と信用されない可能性もあり、ちょっと勉強しておこう、どうせなら資格取得という形で成果を残そう、と考えました。
開発者ではなくても、AWSの知識を持って会話ができる必要があるという、危機感もありました。
2.学習期間
学習開始:2020年8月
受験日: 2020年12月
およそ5ヶ月間ですが、途中、息切れしていた時期もあり、実質は3ヶ月くらいです。
仕事をしながら勉強したというこもあり、始めの1ヶ月半は1日1時間程度をやった週もあれば、週3日程度もありました。まだ試験日は先ということもあり、のんびりと進めていました。
仕事の繁忙期(言い訳)もあり、1ヵ月ちょっと勉強を休止(モチベーション低下)していた時期がありましたが、職場の同僚が2名がAWSの資格を取得したということもあり、改めて頑張らねばと気を引き締め、勉強を再開。
後半の1ヶ月半は、平日は1時間、週末は10時間ほど集中して学習に取り組みました。
ざっくり見積もると、合計110時間くらい勉強に費やしました。
モチベーションが下がった際は、会社の資格合格者一覧に自分の名前が載ることを想像したり、他の合格体験記をみて、自分が合格した時のことを想像することで、モチベーションを維持していました。
3.学習方法
AWSに触ったことのない私が、どうやって資格を取得したかというと、大きく分けて3段階になります。
- 書籍での学習 ※重要
- Udemyの動画視聴
- Udemyの模擬試験 ※重要
なお、「ハンズオン」は一切やりませんでした。
3-1.書籍での学習
まずは、この書籍を1ヵ月掛けてざっと3回読んで、全体像を頭に入れました。
念のため追加の書籍もささっと目を通しましたが、正直、黒本だけで良かったかと思います。
どちらの書籍を選ぶかは、個人の好みでよいかと思います。
3-2.Udemyの動画視聴
Udemyの動画を通じて、書籍で得た知識を定着させようと意気込んで視聴しましたが、想定外の出来事に襲われました。
『眠気』
動画を1.75倍速で視聴することで学習期間を短縮しようと試みたのですが、仕事の疲れもあり耐え難い眠気に襲われて、気が付くと首を垂れており、動画を巻き戻しては、首を垂れ、また巻き戻しては・・・この繰り替えしで、動画を見終わっても学んだ気がしなかったというのが正直な感想です。そのため、動画を中途半端にみるくらいならば、他に時間を回した方が効率的です。
3-3.Udemyの模擬試験
Udemyの模擬試験、これは役に立ちました。レビューを見ると「誤字・脱字」が多いと言われていますが、この模擬試験6回分をそれぞれ4回ずつ解き、合格に至りました。
進め方としては、1つの模擬試験を解き、直ぐに見直しをする。そして、期間を空けずに同じ模擬試験を再度受け、直ぐに見直しを行う。そこから、数日間空けて頭をちょっとクリアにしてから3回目の模擬試験を受け、見直しを行う。
これを6つの模擬試験で行う。
最後の仕上げに6つの模擬試験の4回目の再テストを受け、見直しを行う。これにより、どのくらい知識が定着したのかを把握することができます。6つの模擬試験を4回解いたので、計24回の模擬試験をやったことになります。
(参考)模擬試験②:合格基準は72%以上
1回目:49% 初回だけに不合格
2回目:86% 見直し直後のため、回答を暗記していることもあり合格点
3回目:60% 期間を空けたことで忘れた内容もあり不合格
4回目:80% 最後の仕上げとしての再テストということもあり合格点
なお、「02版向け追加模擬試験⑥」を最後に解いた時の結果は、63%でした・・・
自信がちょっと揺らぎましたが、まぁ、なんとかなるだろう、という気持ちには達していました。
4.試験の感想
東京の会場で受験しました。
試験部屋は寒かったうえに、窓際の席ということもあり、モロ窓からの冷気が流れてきました。
受付の女性が「窓際なので寒かったらボタンで知らせてください」と言っていた言葉が、試験の途中から頭を何度もよぎりました。結局ボタンは押しませんでしたが、手足の寒さが結構気になりながら問題を解くことに。ボタンを押したら何をしてくれたのだろうと気になりましたが、今となっては謎。
置いてある防音イヤーマフは、長さを調整できるので、長めにして使いました。締め付けで頭が痛くなったと体験記に書いている人もいますが、「調整できます」のでご安心を。他人の出入りする音やキーボード音、マウスのクリック音が気になる方は、これを使った方がよいです。
試験を開始するにあたり、直面した違和感としてはモニターに表示される画質の荒い文字。これは慣れるしかない。
気を取り直して試験を開始。
試験を受けた時の手ごたえとしては五分五分で、模擬試験に似た問題はいくつかあったものの、自信をもってこれだ!と選択できたものは少なかったように感じます。私は1問1問全力で向き合ったので、「分からない問題は分からない」という悟りの境地に至っており、試験時間が10分程時間が余りましたが、問題の見直しはしませんでした。なんとかなるでしょ、という気持ちを込めて「完了」ボタンを押すと、ぱっと画面に「合格」と表示され、これをもってワタクシの資格取得の旅は終わりました。
最後に
振り返ってみると、よく話題に上がるBlackBeltやWhitePaperはほぼ見ませんでした。
資格取得のみを考えるならば、シンプルに書籍と模擬試験の2つをしっかりやっていればこの試験は受かります。ハンズオンは不要です。
AWSを使って開発を行う開発者の方は、是非、自分の手を動かしてハンズオンすることで「開発で活用できる知識」を身につけて欲しいと思います。
なお、合格すると、このような合格証書がPDFでダウンロードできるようになります。
